964 カレ2 エンジン 測定
ポルシェ964カレラ2 エンジンの各部測定をしています。
エンジンの組み付けには、測定しなければならない部分がたくさんあります。
今回は、中古部品も多数使うので念入りに測定しています。
ピストンシリンダーは、再使用の場合ほとんどが歪んでいます。
特にピストンTOP付近は、熱により変形しています。
あまりに酷い場合は、交換ですが、限度以内なら再使用します。
ひん曲がって交換の中古コンロッドは、他の5本と比べて重量グループが違うので削って重量合わせをします。
重いほうに違っていたので1本だけですみました。
この状態で先にコンロッドのメタル合わせをします。
メタル合わせといってもポルシェは、スタンダードメタルが1種類ですのでクリアランスの確認です。
ポルシェは、海外部品としてはアンダーサイズのメタルが存在しますが、メーカー純正としては存在しません。
これは、ポルシェのクランクは、表面に特殊なコーティングがされています。
もし、メタルが回ってしまいアンダーサイズを入れる場合は、このコーティングを削らなければアンダーサイズにできません。
アンダーサイズにすると新たにコーティングというのが必要になるのですがこれは特殊なので普通の加工屋さんでは出来ません。
だからポルシェの見解としては、メタルが回った場合は、クランク交換してください、、、ということです。
でも、このクランクシャフトがべらぼうに高いので、アメリカなどではアンダーサイズのメタルがあるわけです。
レースなどの競技を目的をした場合は、アンダーサイズは論外ですが、街乗りレベルの走行では、十分に対応できるという考えからです。
続いてスタッドボルトの交換
964の場合中古車整備などをしているとスタッドボルトが折れている車を当たり前のように見ます。
特にターボ、、、、 5台に一台ぐらい、、、の確立で折れています。
恐ろしいのは、1本ぐらい折れていても普通に走っています。
今回は、すべて交換します。
純正スタッドボルトは、1本6000円ぐらいします。 6000円×24本 すごく高価です。
この交換がすごく大変です。 まず普通に緩まないスタッドがほとんどです。
ダブルナットなんかではまず緩みません。 ここで活躍するのがスナップオンのミニパイプレンチです。
こいつが小さいくせにすごく丈夫です。 これにパイプをかませて緩めます。
続いてクランクの曲がり測定とクランクのメタル合わせです。
クランクケースは、たくさんのボルトでしまっているので測定も大変です。
インターミディエイトシャフトのメタルは、新品に交換します。
測定終了後、、腰下の組み付けをします。
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