930 ターボ 3
930ターボ E/G O/Hの続きです。
このターボは、本当は、あまり記事にしたくありません。
あまりに中身がひどいので、、、
でも、、とりあえずオーナー様から できる限りありのままに書いてください、、、といわれていますので更新します。
最近、ロッカーアームをシール剤で埋めるのが流行っているのでしょうか?
この車もまるでコーキング状態です。
ロッカーアームとロッカーシャフトのこの傷、、、
これは、致命的です。
どうしてこんな傷が着いたのか???
ロッカーシャフトを見ると原因が分かりました。
なんと、、、ロッカーシャフトの先端部分が溶接されています。
何の為か解りませんが、、、たぶん抜け止めのつもりでしょうか?
ポルシェのロッカーシャフトは、締めるけることによりロッカーシャフトが広がることにより止まる仕組みなので
このような処理は、必要ありません。
溶接されたことによりこの部分がクサビの用にカムハウジングの穴に食い込みシャフトとカムハウジングを傷つけてしまっています。
普通に考えればありえない行為です。
ちなみにポルシェターボのカムハウジング 純正 定価で 片側 40万円です。
しかもロッカーアームもすべてダメな状態です。
ちなみにこれは、3番シリンダーですが、、、、コンロッドには、、6番のマークが、、、
もう、、、訳がわかりません。。。
極めつけは、コンロッドボルト、、、、、 なんと、、、ネジロックが塗ってあります。
しかも ボルトの周り止めにボルトが食い込んで共回りしています。
これでは、当然規定トルクは、かかりません。
しかも緩めることもできない状態です。
どうしようもないので ボルトを溶接して緩めることに、、、、
ヘッドを分解すると EX側は、バルブシートがまるであたっていません。
唯一、救われるのは、、、オーナーさんがおかしいと思い、、ほとんど乗らなかったこと、、、
だから、、ピストンや、シリンダー、、メタル部分などは、傷つかずに済んだこと。
たぶんこの状態でエンジン慣らしをしていたら、、、 全損になっていたでしょう。
誰が、、、どこで どのような整備をしたのか? ということに正直 全然興味はありません。
そういうことは、どうせ2チャンネルなどで面白おかしく、無責任に語られるだけなので、、、、
でも、、こういうのを見ると同じ整備にかかわる人間としては、嫌になりますね。
逆にエンジンをバラしたときに、、、こんなことも、、あんなことも、、、やってあるんだー
なるほど!!! と思うエンジンに出会ったときは、救われます。
でも、、そういうエンジンにめぐり合う機会は、すごく減ったように思います。
ポルシェは、特に、、、あまりいい話を聞かない!!
それが悲しいですね。
コメント
RSS feed for comments on this post.
TrackBack URL : http://kurumaseibi.com/modules/wordpress/wp-trackback.php/308
この投稿には、まだコメントが付いていません
コメントの投稿
改行や段落は自動です
URLとE-mailは自動的にリンクされますので、<a>タグは不要です。
HTML allowed: <a href="" title="" rel=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <code> <em> <i> <strike> <strong>