世の中の車の中には、スペシャルモデルと呼ばれるものが存在します。

ポルシェ９６４でいえば通常のモデルがカレラ２で　スペシャルモデルが　RSです。

ホンダだと、、タイプRがスペシャルモデルとなります。

日産のGT-Rも　ニスモや　N1　などのスペシャルモデルがあり、

ベンツもAMGというメーカーチューンドが存在しいます。

これらの車と通常の車との違いは、メーカーにしかできないチューニングがされていることです。

メーカーでしか出来ないチューニングとは、根本的な部分をいいます。

たとえばポルシェの場合、RSとカレ２では、ガラスの厚さが違います。

ホンダのインテグラTYPE　R　は、通常のモデルより回転抵抗が少ないパワステを使っていました。

GT-Rの　ニスモは　タービンが違い　N1にいたっては、ブロックそのものの素材が違いました。

これらすべては、メーカーでないと出来ないチューニングです。

スペシャルモデルと一般モデルとでは、販売価格がまるで違います。

しかし、車を楽しく走るという目的で選ぶ場合、始めにスペシャルモデルを選ぶということが、
チューニングをする上で凄く重要な場合があります。

昔、ポルシェの964　カレラ２に乗るお客さんがサーキットを走るたびにMTの入りがどんどん悪くなり
オーバーホールや使用するオイルの変更など、いろいろやりましたが結局は、改善されませんでした。

しかし、同じポルシェでもRSに乗るお客さんの車は、MTの入りが悪くなるという症状は、全く起きませんでした。

いろいろ調べてみると、カレ２とRSのMTでは、同じギア比でも材質に違いがあり部品の品番が違っていました。

RSのMTは、リビルトでも200万円は、します。

また、パーツですべてそろえても100万円以上です。

スペシャルモデルには、メーカーしか出来ないこのような違いが存在します。

そのお客さんは、最終的には、RSに乗り換えてしまいました。

それ以後MTに関するトラブルは一切起きませんでした。

始めからRSを買っていればよかったとよく言っていました。

R32　GT-Rが出始めのころ、お金がなくてよくGTS　TYPE-M　を買ってチューニングする
人が多くいました。

でも、タイプMをいくらチューニングしても結局GT-Rより速くは、ならなかった、、、

気がつけば、GT-Rが買える位のお金がかかってしまった、、、、

これは、チューニングの世界では、よくある話です。

いかに、最初のベースが重要なのか！

自分が、最終的にその車で何がしたいのか！

よく考えて車を選ぶことをお勧めします。

そういえば私も、昔、スカイラインGTS-Rが　買えずに　GTSに乗っていたことがあります。

チューニングして、GTS-Rよりは全然速くなりましたが、GT-Rが登場したとき
チューニングするのが馬鹿らしくなりAE86に乗り換えました。

スペシャルモデルが存在しない86は、やはり楽しかったですね！