ポルシェ ヘッド加工とSET長合わせ
加工から上がってきたポルシェ964カレラ2のヘッド
メニューは、シートリング入れ替え、シートカット、バルブガイド製作入れ替えです。
いつも出している加工屋さんだと納期が遅いので秘密の場所で
ポルシェのヘッドの加工は、難易度が高いので
ある程度の経験がある加工職人でないと無理です。
エンジンの加工というのは普通の金属加工とは、また違いいろいろなノウハウが必要です。
特にシートリングやバルブガイドなど、、クリアランスを間違えると落っこちてしまったりしてエンジンが全損になる
部分だけに経験と知識が必要です。
このバルブシート普通と少し違います。
少し上に上げています。 これはわざとこうしています。
シートを上に上げるとその分当然燃焼室の面積が狭くなるので圧縮比が上がります。
ポルシェのように大きなバルブだとバルブ面積も多いので平気で 5cc とか変わります。
こういう部分もエンジン組みと加工を両方出来る人にお願いすると話が早いです。
今回も、「少し圧縮をあげたいのでお願いします。」
これだけで話が通ってしまいます。
加工しかやったことがない職人だといちいち寸法を指定したりいろいろと面倒なことが多いので
本当の職人とはいえません。
だって図面渡されてそのまま加工するだけなら正直機械だけでOKですから、、、
一個一個目で見て会わせるから価値があるのだと思います。
抜き換えたバルブガイドとシートリングです。
続いてバルブのSET長合わせ
バルブのストロークを測定して中に入れるシムの厚さを決めます。
バルブのストロークがないのにハイカムを組んだりするとバネがクラッシュします。
あとは、ストロークが増えたのにピストンのリセスが足りないとバルブとピストンがタッチします。
このあたりはエンジン組みのノウハウになります。
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