ポルシェ LSD& MT
ポルシェ LSD取り付けです。
ポルシェのLSDは、デフサイドのフタが外れるので案外簡単に思われますが作業的には、かなり大変です。
車上だと バックラッシュは、調整できても最悪歯あたりが合わない場合は、MTを降ろさないと出来ないからです。
ポルシェのデフ組みで1番大変なのは、 ポルシェは、バックラッシュ調整用のシムがデフのサイドB/Gの中にあるので
1回1回サイドベアリングを外さないと出来ないところ。
しかも、社外のLSDは、 プーラーを入れるための逃がしの加工がないデフが多いので抜くのが最悪です。
これは、カーツのデフですが、、、、 サービスホールがほとんどありません。
もっとメンテナンス性を考えろよ! という感じです。
こういうのってLSD 開発技術者は、 現場を知らない証拠です。
ウチにあるスナップオンの プーラー と クッコーのプーラー でも まるで入る隙間がない。
この2つのプーラーは、 世界最高水準のプーラーです。 これが入らないならどんな工具で抜くんだよ! と思います。
結局 国産のプーラーを加工して工具を作りました。
これが調整用のシム
バックラッシュが合わないとこのシムを入れ替えて調整します。
ベアリングを外してデフに組み込んで、、、ケースの中に入れてバックラッシュを調整します。
それで合わないとまた外して調整です。
結局 4回ほど組み替えてようやく 数値が出ました。
これだけで平気で半日以上掛かります。 ポルシェのデフ組みってあまりやりたくない作業のひとつです。
どうしてポルシェは、インプレッサなどのようにアウター調整式にしないのか? と思います。
インプレッサは、デフの左右のベアリングケースがネジ式になっていてそれを回すことで調整できます。
だから、、バックラッシュの調整が簡単です。
もちろん精度や、剛性を考えればインナー式のほうがいいのですが、、、
作業性を考えれば最悪です。
このあたりがポルシェのこだわりですかね。
刃当たりの調整でよく全面に光明丹 塗る人がいますが、、あれは意味がないです。
少しだけ塗って回して、、戻ってきたあたりを見るのが重要です。
これでようやくMT完成です。
それから、、、
964ターボの MTも O/H完了です。
この車は、 カムも同時にやるのでエンジン分解中です。
今日、、カムが届いたので今週組み込みです。
といっても、、、明日は筑波の走行会ですが、、、、 間に合うのか????
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