同じ車がいろいろ集まると面白いデーターを取ることができます。

今回は、ポルシェターボのエンジンのコンプレッション

お客さんの中で友達同士で3台の同じ964ターボに乗っておられる方がいます。

同じエンジン、同じ車、、、、、同じ条件でコンプレッションを測ればいろいろ面白いデータが集まりそうです。

１台目は、　Sさんの　3.3lターボコンプレッションは、

1番　8.0　　2番　9.5　　3番　9　　4番　9　　5番　9　　6番　9　

2台目は、　Iさんの3.3l　ターボ

1番　7.0　　2番　8.0　　3番　7.5　　4番　8　5番　　8　　6番　8　

３台目は、　Mさんの3.3Lターボ

1番　8.0　　2番　7.7　　3番　8.5　　4番　8.7　5番　　7.7　6番　8　

測定条件は、すべて同じで冷間時にプラグをすべて外してスロットル全開で8回クランキングしました。

コンプレッションが高いということはそれだけ圧縮がいきているということなのでいいことですが
高いからいいというものではないです。

6気筒すべてのばらつきが少ないほうがバランスのいいエンジンだといえます。

ある気筒だけ極端に高い部分がある場合や低い場合は、注意が必要です。

単純にピストンにカーボンが溜まりまくって燃焼室が狭くなり高い場合もありますので、、、

この3台すべてノーマルの状態で乗りましたが、ファーストインプレッションとしてはSさんのが
1番速かったように思います。

この3台の中で唯一エンジンのオーバーホールを経験された車なので1番状態もいいのだと思います。

ちなみに先日K28　MOJをつけた930ターボ　3.3lのコンプレッションですが、、

1番　7.0　　2番　7.0　　3番　7.5　　4番　7.0　　5番　7.5　　6番　7.5

でした。

930のM30は、964のM30エンジンよりもコンプレッションは、低めです。

でも、乗った感じだとこの車が他の3台に比べても1番速かったです。

930で重量が軽いのとカレラの5速MTの組み合わせなので同じようには比べられませんが
その部分を差し引いても速い気がします。

このエンジンの場合ほとんど各気筒のコンプレッションにばらつきがないのと
圧縮が低い部分をタコ足とブースト圧でカバーしているのですごくバランスがいいのだと思います。

こういうデータは、一台だと参考にならないのですが、台数が集まるとすごいデーターに変わります。

今後も、コンプレッションチャックは、行なっていきたいと思います。

ちなみにポルシェの場合プラグ交換と一緒の場合プラス5000円ぐらいで行なっています。

5000円も取るの？　と言わないでくださいね。　　ポルシェは、コンプレッションゲージつけるのが大変なんです。
特にターボは、、、、

最後におまけ

ポルシェ3.2L　NAエンジンの　コンプレッション

1番　11.2　　2番　10.6　　3番　10.5　　4番　11.5　　5番　11.5　　6番　11.5

でした。

NAは、やはりターボと比べて高いです。

ちなみに圧縮比とコンプレッションは、別物ですので勘違いしないように、、、