964 カレラ2 腰下分解
ヘッドパーツを加工中の964エンジンの腰下 部分を分解しています。
ポルシェの腰下は、クランクキャップとの一体成型です。
ドライサンプの為、オイルバンがいらないのでこんなことが出来ます。
とりあえずクランクケースは、どの車も結構汚いので綺麗にします。
これが結構大変です。
綺麗になったクランクケースです。
見事な作りです。
しかも、ナローから現在までほとんど形状が変わっていないところがすごいです。
水冷モデルもターボ 、GT-3、GT-2 などのスペシャルモデルはこのケースを使っています。
いかに初めの設計がすばらしいかということです。
ポルシェのエンジンを分解して1番驚くのはこのクランクシャフトです。
国産のくそみたいな(ごめんなさい)クランクシャフトを見慣れた人が初めて見るとまずびっくりします。
6気筒ですが水平対抗のレイアウトなので全長も短くカウンターウエイトの厚みなんて直6エンジンと比べると
驚くほど薄いです。
もうひとつ驚くのは、オイルポンプ
ドライサンプなので強力なオイルポンプが必要になります。
オイルポンプも分解洗浄します。
ケース部分は、マグネシュウムなので分解には、気を使います。
ギヤを6個も使っています。
ポルシェのオイルポンプがどれぐらい強力かというとエンジンがかかっている状態でクランクケースのドレンボルトを外しても
ほとんどオイルがケースから垂れてきません。
それぐらい強力にオイルを吸い込んでいます。
だからよくクランクケースのナイフエッジ加工とか鏡面加工 などをやっているのを見かけますがほとんど意味がないというか
見栄えだけです。(カッコイイですが、、、、)
腰下部分の洗浄が終わり後は、メタル合わせをして腰下組みつけです。
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